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- 日時:2019年6月15日(土)15:00〜18:00 (14:30開場)
- 場所:東京大学駒場キャンパス 18号館コラボレーションルーム4 ( https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html )
- テーマ:重田園江著『統治の抗争史』『隔たりと政治』合評会
- 報告者:
- 重田園江(明治大学政治経済学部教授)
- 著書に、『フーコーの穴 統計学と統治の現在』(木鐸社)、『ミシェル・フーコー 近代を裏から読む』、『社会契約論 ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズ』(ちくま新書)、『連帯の哲学 I フランス社会連帯主義』など。
- 網谷壮介(獨協大学法学部専任講師)
- 著書に、『共和制の理念:イマヌエル・カントと18世紀末プロイセンの「理論と実践」論争』(法政大学出版局 、 『カントの政治哲学入門:政治における理念とは何か』 白澤社 。
- 西田尚輝(東京大学 大学院 国際社会科学専攻修士 課程)
- 概要:
- 重田園江氏は、ミシェル・フーコーの問題関心を引き継ぎ、近代以降の確率・統計、人口、ポリスをめぐる権力の問題を、「統治」をキーワードに読み解いている。また、19世紀フランス連帯主義の成立史・思想を論じる中で、現代社会への規範的問いを発しており、両近著もそれらの延長線上にある。網谷壮介氏は、啓蒙期ドイツをフィールドに、カントの政治思想、共和主義、歴史叙述をテーマに研究を行っている。また、近世ドイツの政治思想として、国家の思慮とポリツァイ学を新たな研究課題としている。西田尚輝氏は、フランスをフィールドに、18世紀の商業社会論、19世紀の失業・貧困をめぐる統治権力と労働運動の相互影響関係の研究を行っている。
- 今回の研究会では、「統治性研究」が新たな展開を見せる中で、同質的な規律権力の拡散と理解されがちな西欧近代の統治権力の展開を、それらを基礎づけるテクノロジーの多形性と、思想の対抗・協調のダイナミズムに注意しつつ分析し、その延長線上に、現代社会における連帯の可能性の問いを発することを目指したい。
- 形式としては、著者が両著作について簡単にコメントし、報告者2人がそれぞれの視点から議論を提示する。それに著者がリプライを行い、その後フロアを交えて議論を行っていく。フーコーの思想に興味のある方はもちろん、権力・統治をめぐる問題、近世・近代の政治・社会思想に関心のある方など、幅広い方々の参加を歓迎いたします。
- 研究会は公開ですので、専攻外の方、院生・学生の方でご関心のある方も、ぜひご来聴下さい。
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